太い二本の鼻汁が、 膿 の塊のように口の上にたれている。
野間宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 ページ位置:10% 作品を確認(amazon)
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鼻水
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前後の文章を含んだ引用
......ぬ眼を半眼に開いた荒井幸夫の顔があらわれてきた。左にねじれてつり上った口からつき出た太い白い舌の先。黒眼を眼の隅のところに寄せてしまって白膜をはったような両眼。太い二本の鼻汁が、膿の塊のように口の上にたれている。この無残にも形を失った顔は、まるで死がこの上を兇暴な力をふるいながら嵐のように通り去り、荒井幸夫のなかに動いていた生命を生胆を抜くかのようにひっさらって行ってし......
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太い二本の鼻汁が、 膿 の塊のように口の上にたれている。
野間宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
片方の鼻の穴から、つららのように洟(はな)が長く垂れ下り、それが垂れ落ちるかと思うと、するりと吸い込まれ、次に片方の鼻の穴から長く垂れ下る。縄釣瓶(なわつるべ)のように上ったり下ったり、交互にそれを繰返している。
井伏 鱒二 / 珍品堂主人 amazon
小林多喜二 / 蟹工船
ぐずりと鼻をならして
小林多喜二 / 蟹工船
トロッとした薄い水鼻
小林多喜二 / 蟹工船
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「鼻」カテゴリからランダム5
この鼻とこの顔は到底調和しない。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
太い二本の鼻汁が、膿の塊のように口の上にたれている。
野間 宏 / 崩解感覚 amazon
小林多喜二 / 蟹工船
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