芥川龍之介 / 鼻 ページ位置:45% 作品を確認(青空文庫)
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痒さ・痒い感覚
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前後の文章を含んだ引用
......の僧が云った。 ――もう茹 った時分でござろう。 内供は苦笑した。これだけ聞いたのでは、誰も鼻の話とは気がつかないだろうと思ったからである。鼻は熱湯に蒸 されて、蚤 の食ったようにむず痒 い。 弟子の僧は、内供が折敷の穴から鼻をぬくと、そのまだ湯気の立っている鼻を、両足に力を入れながら、踏みはじめた。内供は横になって、鼻を床板の上へのばしながら、弟......
単語の意味
むず痒い(むずがゆい)
蚤(のみ)
むず痒い・・・むずむずと痒い。むずむずと痒いように心地が悪い。体に何かが這うようにゾクゾクする。
蚤・・・ノミ科の昆虫を総称。人や家畜の血を吸い、安眠を妨害したり、ペストなどの病原菌を媒介したりする小さな虫。後ろ足が発達していて体のおよそ60倍の高さを飛ぶことができる。雌は雄より大形。
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紙の端が、小指の外側をかすめた。チリッと、妙な感覚が残った。何だろう、と目を近づけて見たけれど、指は変わったことはない。そのあたりが、微かに痛痒くなった。
高樹のぶ子 / その細き道(遠すぎる友) amazon
芥川龍之介 / 鼻
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毒河豚でも食ったように、じいんとしびれてきた。
林 芙美子 / 浮雲 amazon
砂の城を崩すように、感情がさらさらと消えていく。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
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