人生に対する焦燥が、蠟燭の炎のようにじりじりと彼の生命をむしり取る。
野間 宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 ページ位置:37% 作品を確認(amazon)
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慌てる・焦る
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前後の文章を含んだ引用
......てよいのだろう。もはや新しい生き方が自分にはでてきはしないということをはっきりたしかめたとき、彼は、のこりの人生を如何に生きればいいというのだろうか。そしてこの人生に対する焦燥が、蠟燭の炎のようにじりじりと彼の生命をむしり取る。 及川隆一は、先ほどから志津子に会う時間を気にかけて、肉欲の焦燥をつづけている自分自身が憐れになってきた。自殺した人間の傍で、何らその死に対してきびしい反応をし......
単語の意味
焦燥(しょうそう)
焦燥・・・苛立ち。焦り。イライラすること。
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電話を受けた母が、僕に知らせるため階段を駆け上がってきた時の乱れた足音が、今も耳に残っている。
小川 洋子 / 一つの歌を分け合う「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
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