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ふり顧 った彼の真 っ向 ! 颯然 と、蛍 を砕 いたような光が飛んだ。あッといった時は、それが剣であったとみる眼も眩 んで、窯焚 きの百助 、額 を抑 えて、ダッ――と跳 びのき、満面 朱 になって
吉川英治 / 増長天王 ページ位置:83% 作品を確認(青空文庫)
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刃物で人を切る(刺す)
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前後の文章を含んだ引用
......涯の神品 も、今はどうなったか計られない。百助はそれを眺めてニタッ……と嘲笑 った。 その時、不意に百助の後ろへ、黒い人影がソッと立った。 「おや?」 と、感づいて、ふり顧 った彼の真 っ向 ! 颯然 と、蛍 を砕 いたような光が飛んだ。あッといった時は、それが剣であったとみる眼も眩 んで、窯焚 きの百助 、額 を抑 えて、ダッ――と跳 びのき、満面 朱 になって、 「うウ! ……だ、誰だッ」 唇に流れこむ血を吹いて喚 いた。 青白い剣の尖 は、それに何の答えも与えず、なおスルスルと追い詰めてきた。百助は必死になって、よろよろ......
単語の意味
蛍(ほたる)
剣(けん・つるぎ)
蛍・・・1.ホタル科の昆虫の総称。水辺にすむ小形の甲虫。夜、腹の端から青白い光を出す。その光は古来より好まれ、死者の魂ともいわれた。夏虫(なつむし)。
2.源氏物語の巻名。
2.源氏物語の巻名。
剣・・・刀剣のうち諸刃・両刃(もろは[=両側に刃がある])のもの。片刃のものは「刀(かたな)」という。
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刃物で人を切る(刺す)の表現・描写・類語(攻撃のカテゴリ)の一覧 ランダム5
太刀が身に食い入るたびに、まりをたたくような、まるくこもった音が立つ
司馬 遼太郎 / 最後の将軍 amazon
(包丁で刺される)私、寝るときもピアスと指輪はずさないのよ、だからね、皮膚と続いてるような感じ? を抱いていたの。でもね、自分のバスローブのおなかに包丁がめりこんできたとき、心から、本当にはじめて感じたの。自分と、金属がちがう素材だということ。何よりもそのことしか感じられなかった。すごい異物感だった。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
(刀を)ばっと、風を割って落した。
吉川英治 / 治郎吉格子
風を切って――横に。
吉川英治 / 無宿人国記
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「攻撃」カテゴリからランダム5
上から飛び下りて一攫 みにする。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
していることの実感をつかみたいというだけの理由で、たて続けに何度も刺している無表情な十和子
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
私は男の腕に狼 のような歯形を当てた。
林芙美子 / 新版 放浪記
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