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かの女は自分の理論性や熱情を、一応否定したり羞恥心しゅうちしんくぼめて見る
岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:61% 作品を確認(青空文庫)
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照れ屋・引っ込み思案・内気な性格 謙遜・へりくだる
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前後の文章を含んだ引用
......……むす子さんも……」  かの女はむす子が巴里パリの街中でも、かの女を引っ抱えるようにして交通を危がり、野呂間のろま野呂間のろましかりながら、かの女の背中をでさするのをおもった。かの女は自分の理論性や熱情を、一応否定したり羞恥心しゅうちしんくぼめて見るのを、かの女のスローモーション的な内気と、どこ迄一つのものかは、はっきり判らなかったが、かの女は自分の稚純極まる内気なるものは、かの女の一方の強靱きょうじんな知性に対応す......
単語の意味
熱情(ねつじょう)
羞恥(しゅうち)
熱情・・・感情が熱を持っている心理状態。ある目標や物事に向かって一生懸命真剣に向き合うさま。また、そういう気持ち。激しく高まった気持ち。情熱(じょうねつ)。
羞恥・・・恥ずかしく思う気持ち。恥じらい。とくに(外から受ける恥辱とは違い)内から湧き上がってくるような恥ずかしさ。「羞」は訓読みで「はじ」と読め、「恥」と同義。
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