TOP > 人物表現 > 気配・予感・予想 > 閃く・気づく・ふと思う
どこかに行っちゃうのかもしれない。 何故だかわからないけれど、稲妻が落ちるように、愛子はそう思った。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 ページ位置:49% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
閃く・気づく・ふと思う
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......すらすらと話す。 愛子は、こちらに一歩戻ってくる直前の、碧の後ろ姿を見つめた。もう何度着たかわからない新曲の衣装は、襟のフリルがくたくたになってしまっている。 どこかに行っちゃうのかもしれない。 何故だかわからないけれど、稲妻が落ちるように、愛子はそう思った。「愛子」 隣から、波奈のひそひそ声が聞こえる。そうだ、次は自分だ。慌てて一歩、前に出る。 ――予選、行ってくる。愛子もがんばって。 愛子は、ステージに出る直前に......
ここに意味を表示
閃く・気づく・ふと思うの表現・描写・類語(気配・予感・予想のカテゴリ)の一覧 ランダム5
胸に天来の啓示のごとく考えが閃く
海音寺 潮五郎 / 武道伝来記 amazon
このカテゴリを全部見る
「気配・予感・予想」カテゴリからランダム5
ユキはしばらく黙っていた。暗示的な沈黙だった。僕はそれ以上何も言わずにその暗示の行く先を見守っていた。年をとると暗示の暗示性というものが少しは理解できるようになる。そしてその暗示性が現実の形をとるまでじっと待つことを覚えるようになる。ペンキが乾くのを待つのと同じように。《…略…》十分ほどあとで、ユキは僕の肩に顔をつけて泣き始めた。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
牛河の頭の中で、ベニヤ板でできた安普請(やすぶしん)の仕切りを誰かが叩いていた。「牛河さん、牛河さん」と呼びかけていた。牛河は目を閉じ、その呼びかけに耳を澄ませた。声は小さいが執拗だった。俺は何かを見逃しているようだ、と彼は思った。何か大事な事実がこの書類のどこかに記述されている。しかし俺はそれを読みとれないでいる。ノックの音はそれを知らせているのだ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
実は、御社の法務とか経営企画の人間を紹介してくれないかと思ってさ」 「法務か経営企画?」 頭のいい大町は、そこになにかの意味を見出したようだったが、面倒なのかそれ以上はきかなかった。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
電光の如く閃 めき
夢野久作 / ドグラ・マグラ
同じカテゴリの表現一覧
気配・予感・予想 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ