浴槽にこびりつく脂っぽい 垢
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:11% 作品を確認(amazon)
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垢・皮膚の汚れ
風呂・入浴
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前後の文章を含んだ引用
......こすついでに、胸板を突く。六頭身のずんぐりした身体はこたえた様子もない。 陣治の手足の短さ、節操のなさ、しゃべり方、食べ方、水虫、色の黒さ、陰毛の白髪、咳、痰、浴槽にこびりつく脂っぽい垢、すべてのことがいちどきに胸に沸騰する。「ごめん、ごめんや。揉んでたら十和子が欲しなってしもたんや」 十和子が欲しいだと? よくもそんなことを。この言い方は赦せ......
単語の意味
垢(あか)
垢・・・皮膚の上の、汗やほこり、脂が交じってできる汚れ。
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垢・皮膚の汚れの表現・描写・類語(肌の状態のカテゴリ)の一覧 ランダム5
小林多喜二 / 蟹工船
ふやけて白くなった垢が、こよりみたいに何本もめくれて落ちる
阿部 昭 / 千年 amazon
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風呂・入浴の表現・描写・類語(外の設備・工作物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
風呂へはいって汗を流さないと体がくさってしまうよ。
林芙美子 / 新版 放浪記
しまい湯をつかっている二人の若い女は笑い声一つたてないでピチャピチャ湯音をたてている。
林芙美子 / 新版 放浪記
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「肌の状態」カテゴリからランダム5
男の顔にある 火傷 のあとをそっと見た。左の耳が 熔けたようになってちぎれていた。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
「外の設備・工作物」カテゴリからランダム5
夜更けの冷たい鋪道の上を、支那蕎麦屋の燈火が通っているきりで
林芙美子 / 新版 放浪記
(ホテルのエレベーター)ベルボーイに案内されて一緒にエレヴェーターに乗り、二十二階の部屋へと向かいながら、洋子は先ほど頭上にあったシャンデリア越しにロビーを見下ろした。地上から遠ざかってゆく。ガラス張りのエレヴェーターは、やがて暗転し、雨の降りしきる夜景に包まれた。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
両手に溜めた水道水を飲む。それは不快にぬるくて、プールの水みたいに薬くさい。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
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