(蛇のような縄)黒く細いものがヌッと鎌首をもたげるようにして、こっちを窺っているのを見ました。
阿刀田 高 / 縄 ──編集者への手紙──「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 ページ位置:86% 作品を確認(amazon)
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蛇(へび)
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前後の文章を含んだ引用
......こえて来ます。最前よりはずっと軟かい音ですが、たしかに絨毯の上を縄が這うような摩擦音が……。 パタンと天井から落ちるような音が響いて、廊下の角を曲がるときには、黒く細いものがヌッと鎌首をもたげるようにして、こっちを窺っているのを見ました。 私は部屋に駈け込み鍵を掛け、椅子に腰を落としてドアを睨みつけました。「さあ、来るなら来てみろ」 とたんに音は途絶えました。 何度かドアのそばまで行って耳を当て......
単語の意味
擡げる(もたげる)
擡げる・・・起こす。持ち上げる。
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ササの枯れた茎のあいだで宝石のようにきらめくヘビの姿
開高 健 / パニック「パニック・裸の王様 (1960年) (新潮文庫)」に収録 amazon
セピア色の南方の小蛇は《…略…》陽炎のような赤い舌
井上 靖 / 猟銃・闘牛 amazon
頭だけが錐(きり)のように鋭く尖っている豪州産の蛇
井上 靖 / 猟銃「猟銃・闘牛 (新潮文庫)」に収録 amazon
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(象の鼻は)さなだ虫のように巻いたりほぐれたりする。
鼻の頭も動物学教科書のさなだ虫の頭に似ている。
川端 康成 / 春景色「伊豆の踊子・温泉宿 他四篇 (岩波文庫)」に収録 amazon
ぬくもる闇のなかで耳を圧迫するような蛙と虫の圧倒的な音楽に包囲される
大貫妙子 / アマゾンの憂鬱 amazon
あの犬は知らない人間が近寄ってきたら、地獄の釜の蓋でも開けたみたいに吠えまくるんだ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
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