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(力こぶ)体をこすっているその右腕がしきりに私の顔にあたる。赤く上気したその肉塊は湯とシャボンで細長い風船のように光りはじめた。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 ページ位置:4% 作品を確認(amazon)
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逞しい、引き締まった腕
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前後の文章を含んだ引用
......うだがね」「もう此処に住んでから長いんですか」「誰が?」「あの先生」「でもないだろう。俺んとこよりは、先らしいねえ」 彼の足もとからねずみ色の汚水が流れてきた。体をこすっているその右腕がしきりに私の顔にあたる。赤く上気したその肉塊は湯とシャボンで細長い風船のように光りはじめた。羨しい。右腕のつけ根でさっきの火傷の痕が少し白くふやけてきたようにさえ見える。「火傷ですか。それは」「なに? これか。迫撃砲だよ。中支でね、チャンコロにやられて......
単語の意味
肉塊(にくかい・にっかい)
上気(じょうき)
体(からだ)
右腕(うわん・みぎうで)
肉塊・・・肉のかたまり。
上気・・・頭に血が上ってぼーっとなること。のぼせること。のぼせて顔が赤くなること。
・・・頭・胴・手足など、肉体全体をまとめていう言葉。頭からつま先までの肉体の全部。身体。体躯。五体。健康。体力。
右腕・・・1.(「うわん」「みぎうで」と読んで)右の腕(うで)。 ⇔ 左腕(さわん・ひだりうで)。
2.(みぎうでと読んで)もっとも有能で信頼できる部下。一番信頼している側近。右腕は大部分の人にとって利き腕であるので、「二つを比べてすぐれている方(=最も有能)」を意味する。
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