部屋は、ストーブをたくようになって壁... | ストーブの表現・描写・類語｜小説の言葉集

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部屋は、ストーブをたくようになって壁から汗のように水分がにじみ

富岡多恵子 / 富士山の見える家「当世凡人伝 (講談社文芸文庫)」に収録　作品を確認（amazon）

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石油ストーブの炎の青いゆらめきだけが、ぼっと薄く靄もやのようにけぶっている

宮本輝「道頓堀川（新潮文庫）」に収録　amazon関連カテ火が燃える・炎ストーブ

ストーヴはブスブス燻（くすぶ）ってばかりいた。

小林多喜二 / 蟹工船

ストーブの火照りで浅ましいような真っ赤な顔

関連カテ赤面・顔が赤くなるストーブ

石油ストーブの炎だけが部屋の白い壁に奇妙に間のびした淡い影を作り出していた。

村上春樹「羊をめぐる冒険」に収録　amazon関連カテ揺れる炎・ともし火ストーブ

部屋には大きい瓦斯（ガス）ストーヴがもはやとうに火の働きを閉されて、コバルト色の刺繍（ししゅう）をした小布を冠（かぶ）されていた。

岡本かの子 / 母子叙情

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ぱちぱちという音を立てる古いレコード

村上春樹「羊をめぐる冒険」に収録　amazon

ストーブの上でやかんがしゅんしゅん鳴っていた。

小川洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録　amazon関連カテストーブ沸騰する・沸点に達するやかん・ポットオノマトペ

（街中でラジオから流れるセレナーデ）都会の夜の曲。メカニズム化したセレナーデよ、あんなに美しい唄を、ラジオは活字のように街の空で唸（うな）っている。騒音化した夜の曲。

林芙美子 / 新版　放浪記関連カテラジオ街の騒音・都会の喧騒

私の首もとでは松籟（しょうらい）のように、古い都のホテルの冷房装置の音が鳴りつづけていた。

中村真一郎 / 遠隔感応　amazon関連カテ室内の機械音（単調な連続音）空調・エアコン

レコードを選んで針を置いてみた。ナット・キング・コールが「国境の南」を唄っていた。部屋の空気が一九五〇年代に逆戻りしてしまったような感じだった。

村上春樹「羊をめぐる冒険」に収録　amazon関連カテレコードプレーヤー・蓄音機 BGM・背景音楽

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