御姫様のようにもじもじしている
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:83% 作品を確認(青空文庫)
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恥ずかしいときのリアクション
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......おいては乙組中鏘々 たるものである。現にせんだってコロンバスの日本訳を教えろと云って大 に主人を困らしたはまさにこの武右衛門君である。その鏘々たる先生が、最前 から吃 の御姫様のようにもじもじしているのは、何か云 わくのある事でなくてはならん。単に遠慮のみとはとうてい受け取られない。主人も少々不審に思った。 「話す事があるなら、早く話したらいいじゃないか」 「......
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