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桜が咲き終わると、やがて木蓮が花をつけることだろう。そういう具合に色合いと匂いに微かな日々の変化によって季節の移り変わりを感じることができる。
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季節の変わり目、移り変わり
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季節の変わり目、移り変わりの表現・描写・類語(時間・スピードのカテゴリ)の一覧 ランダム5
ひとつの季節がドアを開けて去り、もうひとつの季節がもうひとつのドアからやってくる。人は慌ててドアを開け、おい、ちょっと待ってくれ、ひとつだけ言い忘れたことがあるんだ、と叫ぶ。でもそこにはもう誰もいない。ドアを閉める。部屋の中には既にもうひとつの季節が椅子に腰を下ろし、マッチを擦って煙草に火を点けている。もし言い忘れたことがあるのなら、と彼は言う、俺が聞いといてやろう、上手くいけば伝えられるかもしれない。いやいいんだ、と人は言う、たいしたことじゃないんだ。風の音だけがあたりを被う。たいしたことじゃない。ひとつの季節が死んだだけだ。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
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時間の流れをはっきり感じている。今が過ぎ、また今が来、すぐ今が来てまた過ぎていく。
中村文則 / 教団X amazon
腕時計をはずしてストップ・ウォッチのモードに切りかえ、スイッチを押した。ディジタルの数字が 1 から 10 までを刻んだ。これで十秒だ。
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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