薄氷を踏む思いで
太宰治 / 人間失格 ページ位置:20% 作品を確認(青空文庫)
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おそるおそる・おずおず
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前後の文章を含んだ引用
......たくさんあり、またれいの「犯罪」の女中などもいまして、自分は幼い時から、女とばかり遊んで育ったといっても過言ではないと思っていますが、それは、また、しかし、実に、薄氷を踏む思いで、その女のひとたちと附合って来たのです。ほとんど、まるで見当が、つかないのです。五里霧中で、そうして時たま、虎の尾を踏む失敗をして、ひどい痛手を負い、それがまた......
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おそるおそる・おずおずの表現・描写・類語(恐怖・不安のカテゴリ)の一覧 ランダム5
鼠が物を引くように、おずおずと膝の前に散っている銀貨を拾った。
加能 作次郎 / 世の中へ amazon
薄氷を踏む思いで
太宰治 / 人間失格
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こうした(自分の)ケガ、病気、不幸のすべてを、おれは楽しんできた。楽しめるのは、結局おれが自分の存在を周囲から他人のようにながめているからだろう。ながめているおれは、愚行を演じているおれを見て苦笑いしている。バナナの皮ですべって転んでいる男と、それを見て笑っている男が、同時におれの中にいるのだ。苦痛に対する耐性を得るために、無意識のうちに自分をふたつに裂いたのかもしれない。
中島 らも / 今夜、すベてのバーで amazon
仕事も手につかない程心配になる
林芙美子 / 新版 放浪記
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