しばらく沈黙がつづいた。そのあいだに僕はシャツのボタンにからまった糸屑を取り、ボールペンでメモ用紙に星の絵を十三個描いた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 ページ位置:44% 作品を確認(amazon)
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黙る・沈黙
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前後の文章を含んだ引用
......つも何か下らないことを言って、あとで後悔してる。つまり、あなたの表現を借りれば凡庸な人間です。これ以上失うべき何があるんですか? あったら教えてほしいですね」 しばらく沈黙がつづいた。そのあいだに僕はシャツのボタンにからまった糸屑を取り、ボールペンでメモ用紙に星の絵を十三個描いた。「誰にでも失いたくないもののひとつやふたつはあるんだ。君にもね」と男は言った。「我々はそういったものを探し出すことにかけてはプロなんだ。人間には欲望とプライドの......
単語の意味
暫く・姑く・須臾(しばらく)
暫く・姑く・須臾・・・1.長いと感じるほどではないが、すぐともいえないほどの時間。ちょっとの間。一時的。
2.ちょっと待った!
2.ちょっと待った!
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夏美さんが突然、言葉を止めた。
湊 かなえ「花の鎖 (文春文庫)」に収録 amazon
妻に「仕事を辞めようと思うんだけど」と切りだしたとき、「そうね」と彼女は言った。その「そうね」というのがどういう意味なのか僕にはよくわからなかったが、それっきり彼女はしばらく黙っていた。
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
「嫌な話ですが、その通りです」 神谷は、ふと言葉を切って、佃たちの反応を待った。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
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「声・口調」カテゴリからランダム5
むっつり口をつぐむ。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
なめ茸(たけ)のどろりとした汁が舌の脇に残っている声
黒井 千次 / 群棲 amazon
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