(歴史のあるぼろホテル)人々の思いや時の残滓が、その床の軋みのひとつひとつに、壁のしみのひとつひとつに留まっていた
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) 作品を確認(amazon)
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旅館・ホテル
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残滓(ざんさい・ざんし)
残滓・・・残りかす。
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旅館・ホテルの表現・描写・類語(店・施設のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(ホテル・オークラ)広々とした廊下に人の気配はない。どこまでも静かで、どこまでも清潔だ。一流のホテルらしく、隅々にまで気が配られている。食べ終わったルームサービスの食器がそのまま長くドアの前に放置されているようなことはない。エレベーターの前の灰皿には吸い殻ひとつない。花瓶に盛られた花はついさっき切られたばかりという新鮮な匂いを放っている。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
「スター・ウォーズ」の秘密基地みたいなあの馬鹿気たハイテク・ホテル
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
(部屋を案内しチップを受け取った)ボーイはにっこりして、賢い猫のようにそっと部屋を出て行った。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
フロント前にはチェックインを待つ客たちが七、八人いてそれなりに賑やかだった。高級な人々のつくり出す、品のある賑やかさだ。
伊坂 幸太郎 / グラスホッパー amazon
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プールサイドには白く塗られた監視台があり、体格の良い若い監視員が退屈そうにプールの水面をぼんやりと眺めていた
村上春樹 / 回転木馬のデッド・ヒート(プールサイド) amazon
半島の南端、港の船着場
梶井基次郎 / 冬の蠅
大食堂の三大特徴は、「テーブル中央の逆さ伏せ湯のみ群を従えた大ドビン」と、「電車の切符によく似たチケット」と、「当然の相席」である。もう一つ付け加えるならば、「劇場の、休憩時間のロビーのようなざわめき」である。 このざわめきは、いかにみんながしゃべっているか、いかにみんながくつろいでいるかの証左である。このざわめきは高級レストランでは見られない。ファミリーレストランとも違った「茶の間感覚」で、みんな外食を楽しんでいるのだ。 ざわめきの中で、子供は走り、赤ん坊は泣き、母は叱り、父は咳きこむ。 「大ドビン」は大食堂の象徴である。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
「大安売り」と赤と白に染めぬかれたのぼりが次々にはためいて、道をふちどっていた。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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