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(こだわり)胸の底にしんと沈んで動かない塊
高樹 のぶ子 / 光抱く友よ 作品を確認(amazon)
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こだわり・執着・思い入れ
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胸(むね)
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食ってしまいたくなるような風景に対する愛着
梶井基次郎 / 城のある町にて
むせぶばかりの深い愛着を覚えて
石坂 洋次郎 / 若い人 amazon
(こだわり)胸の底にしんと沈んで動かない塊
高樹 のぶ子 / 光抱く友よ amazon
(こだわりがない)同じ歳のはずの同級生たちはいろいろなことを知っていて、それぞれにこだわりを持っているらしい。自分だけがつるんとしている感じがした。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 amazon
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妊娠していることとお腹に赤ん坊がいることは、無関係であるかのように振る舞っている。だからわたしにも、赤ん坊が手触りのあるものとは思えない。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
自分は痛いくらいに研ぎ澄まされていて
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
自分の感覚がどんどん研ぎ澄まされて子供に近くなってくるのがわかる。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
(電車内でとじた目をあけると臭いホームレスが甘い香りの女に変っている不思議な体験)「私がこういう姿でも帰りたくない?」 彼が言った。目を閉じていてもその音の変化ははっきりわかった。ちょうどテープを早回ししたように、そのせりふの途中でぎゅうっと音が高くゆがんだ。空間ごとゆがんだように、頭がくらっとした。そして、その恐ろしい臭気がふっと消え、何か甘い……花のような、ごく薄い香水の 匂いのような香りがじょじょに感じられるようになった。目を閉じているから匂いがよくわかった。それは女の 肌 の匂いと、生花の混じったようなかすかに澄んだ……誘惑にかられて見てしまった。 そして、心臓が止まりそうになった。 私の隣にはなぜか女がいた。あわてて両隣の車両を見回したが、人々はまるで異空間にいるように遠く、こちらを見ず、車両と車両の間には透明な壁があるかのように皆さっきまでと同じ疲れた顔で電車に揺られているのだった。何が起こったのだろう、このチェンジはいつの間になされたのだろう、と私は再び女を見た。
吉本 ばなな / 新婚さん「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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