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深呼吸・大きく息をするの表現・描写・類語
鯨のような長い呼吸を吐く
岩田 豊雄 / 獅子文六作品集〈第4巻〉沙羅乙女・信子 amazon
パイプの中に何かが詰まっているようなごろごろとした居心地の悪い音(の深い息)
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
彼女はその深い緑の風景を呼吸しているようだった。
吉本 ばなな / 哀しい予感 amazon
初舞台を踏む新人女優のように、ふうっと大きく息を吐く
東川 篤哉 / 謎解きはディナーのあとで 2 amazon
(全身の筋肉を使って、深く繰り返す呼吸)呼吸は通常の呼吸ではなかった。身体全体をくまなく使って行われる、特別な目的と機能を持った呼吸だった。肩胛骨と横隔膜が大きく動き、拡大収縮している様が思い浮かぶ。《…略…》長く厳しい訓練によってしか習得することのできない特殊な呼吸法だ。《…略…》やがて大きな機械が操業を終えるときのように、呼吸が段階を踏んで止んだ。呼吸と呼吸とのあいだの間隔が徐々に長くなり、最後にすべてを絞りきるように長く息が吐き出された。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
エンジンの切れた車内は静かだった。震動を感じるが、すぐにそれが、自分の鼓動によるものだと気づいた。呼吸のたびに、身体が大きく上下し、その膨らみと萎みがシートに伝わって揺れている。
伊坂 幸太郎 / グラスホッパー amazon
息を一ぱい口の中に吹き込み、千子の体を護謨(ごむ)風船のようにぱんと一度に破裂させてみたくなる
岡本 かの子 / やがて五月に (1956年) amazon
細く長い息を糸のように吐く。
久保田 万太郎 / うしろかげ「市井人・うしろかげ (1950年)」に収録 amazon
冷やかに流るる新鮮な空気を、腹一パイに吸い込んでホッとした
夢野久作 / ドグラ・マグラ 青空文庫
鼻と口を塞がれたような苦しさから逃れたくて、私は必死に深呼吸をしながら
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
表に出てゆくと、街を吹く秋の風を力いっぱい吸った。
林芙美子 / 新版 放浪記 青空文庫
彼は自身の存在をもっと確かめようとするように殊更下腹に力を入れ、肺臓一杯の呼吸をしていたが、それをゆるめると直ぐ、又大きなものに吸い込まれそうになった。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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