日本語表現インフォ：ピンとくる言葉や描写が見つかる辞典

身体を離すまえに、緩く開いた唇を重ねる。深く探り合うことはせずに舌先で戯れ、水島の湯のような唾液を少し飲む。

沼田まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録　ページ位置：94%　作品を確認（amazon）

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前後の文章を含んだ引用

......かね、僕もちょっと神経質になりすぎていたんだろう。今日は久しぶりにのびのびした気分だよ」　背に腕を巻きつけて水島を抱きしめる。自然に抱き返されて息が耳にかかる。身体を離すまえに、緩く開いた唇を重ねる。深く探り合うことはせずに舌先で戯れ、水島の湯のような唾液を少し飲む。　夜までには帰って終わりを終わらせなければならない、並んで歩きながら、そのことを考えている。死ねば陣治も砂漠になるのか。砂になり風になり、待っていた母親とようや......

単語の意味

身体（しんたい）

舌先（したさき）

身体・・・人のからだ。肉体。

舌先・・・１．舌の先。舌の先端。
２．上辺（うわべ）ばかりの物言い。口先。弁舌（べんぜつ）。「舌」は、「口でしゃべること」を意味する。
３．馬具の鐙（あぶみ）の、踵（かかと）の当たるほうの端。

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キス・口づけの表現・描写・類語（恋愛のカテゴリ）の一覧ランダム５

舌をからめ合う。

潤いとやわらかさと烈しさと熱情とが一つになったような接吻。性的なものの扉を一挙に開け放とうとしながらも、その手前で足踏みしつつ、時間をかけて蜜の味を分かち合おうとするかのような接吻……。

小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録　amazon

ぺちゃぺちゃと音のするキス

二人は、自然と深まり行くことへの躊躇いから、却って長い、いつ尽きるともしれない口づけに浸った。