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ガラス窓が十二月の風に磨いたように冷たく光っていた。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:3% 作品を確認(青空文庫)
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硝子(ガラス)
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......みをさげて歩いていると、何だかザラザラした気持ちで、何もかも投げ出したくなってきた。通りすがりに蒼 い瓦葺 きの文化住宅の貸家があったので這入ってみる。庭が広くて、ガラス窓が十二月の風に磨いたように冷たく光っていた。 疲れて眠たくなっていたので、休んで行きたい気持ちなり。勝手口を開けてみると、錆 びた鑵詰 のかんからがゴロゴロ散らかっていて、座敷の畳が泥で汚れていた。昼間の空家......
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ガラスの破片が蛍光灯の光を受けて、砕けた宝石のように光る
小林久三 / わが子は殺人者 amazon
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馬の首につけられた鈴の音がさえた響きをたててかすかに聞こえて来る。それは漂浪の人がはるかに故郷の空を望んだ時のようななつかしい感じを与える。その消え入るような、さびしい、さえた音がことになつかしい。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
それは明らかにほんとうの芸術家のみが見うる、そして描きうる深刻な自然の肖像画だった。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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