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タバコの表現・描写・類語

タバコをとんとんする

タバコを薄い唇の間に加えて

額にしわを寄せタバコの吸い口を噛む

（タバコを）尖った口先に咥えると、まるで窒息しそうな魚のようにエラ骨から喉仏までぐびぐび動かして、最初の一服を忙しげに吸い込む

安岡章太郎 / 海辺の光景　amazon

ミニサイズの百円ライターで火をつけると、久しぶりにメンソールの刺激がツンと鼻の奥に突き刺さった

泉麻人 / ヴァンサンカン　amazon関連カテライター・マッチ

ヴァージニア煙草の香ばしい霧のなかから精悍な男の顔があらわれた

開高健 / パニック　amazon

野草の乾いた葉で造ったいがらっぽい煙草

大江健三郎 / 芽むしり仔撃ち　amazon

口の中がざらざらして気持が悪かった。案の定、煙草はまずかった。

五木寛之 / 夜の斧　amazon

（喫煙可の店）天井にはかなり大型な空調機が設置してある

関連カテ靴・シューズ

上方に勢いよく紫煙を吐き出す

（煙草の）煙は（木漏れ日の）光の斑点を縫ってゆらゆら立ち迷ったかと思ううち、虹のように美しく消えていった。

檀一雄 / 花筐「花筐・光る道　他四編」に収録　amazon関連カテ木漏れ日

シャーロック・ホームズが愛用するようなクラシックなパイプ

「ふうん」と言って、いかにも興味なさそうに煙草の煙を吹き、口をすぼめる。

関連カテつまらない話・眠たくなる話

（ヘビースモーカー）指の先にニコチンのしみがついている。

「煙草を吸ってかまいませんか」「どうぞ」とガラスの重い灰皿を彼の方に押しやる。

煙を肺にたっぷりと吸い込み、いかにもうまそうに吐き出す。

煙草を灰皿に押しつけて消し、その上から飲みかけていたお茶をかけた。

身体中から煙をもくもく出しているみたいなヘビースモーカーー

ケントをちぎるように灰皿にねじ込む

（酒好きのヘビースモーカー）アルコールを内燃機関にしてモクモク煙を吐く人間ディーゼル車といったところだ。

中島らも / 今夜、すベてのバーで　amazon関連カテ酒に酔う・酔っ払う

（吸い殻）朝日（たばこの銘柄）の吸い口がペンキの杭のように突きさしてあって、どれもこれも薄く紅がついている。

林芙美子 / 風琴と魚の町/清貧の書　amazon

シガレットを、とがった唇の先にくわえると、まるで窒息しそうな魚のように、エラ骨から喉仏までぐびぐびとうごかしながら、最初の一ぷくをひどく忙しげに吸いこむのだ。

安岡章太郎 / 海辺の光景　amazon

誰かと競っているようにしきりと煙草をふかした。

丹羽文雄 / 哭壁 (1951年)　amazon

煙突のようにつぎつぎに煙草を吹かし

火野葦平 / 糞尿譚　amazon

（羅宇）ちょうど他人に対するある憤懣の情から当てつけに自分の愛児をしたたかに打ち据える者のように羅宇を踏み潰した。

長塚節 / 土　amazon

巻煙草の吸い殼を蜂の巣の如く火鉢の中へ突き立てて

夏目漱石 / 吾輩は猫である　amazon

行李の中には出来上った更紗の煙草入が刺身のように並べて這入っていた。

林芙美子 / 牡蠣「風琴と魚の町/清貧の書 (新潮文庫は 1-4)」に収録　amazon関連カテ箱・ボックス

煙草の匂いが、まだ微かに、香のように、立ちこめているような気がした。

福永武彦 / 草の花　amazon関連カテ匂いがする・におう匂い、香りの雰囲気

パイプをみがきあげると胸のポケットからモロッコ皮の煙草袋をとりだし、焼香するような手つきで葉をひとつまみずつ火皿へつめこんだ。

開高健 / パニック「パニック・裸の王様 (新潮文庫)」に収録　amazon

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