酒に酔う・酔っ払うの表現・描写・類語

出来上がった（酔った）声

焼酎くさい声

酔いがまわって汗腺のすべてが、じくじくと体のぬくもりをもて余した

酒に酔うと、痺れて全身がばらばらになってしまいそうなほど気分が高まり泣けてくる

酔いで、頭髪の中の地肌まで赤い

風呂につかって窓から外を眺めているような気分になって

酒気のまださめない赤色を目の縁に帯びている

酒の匂いまで伝わってくるような赤い声

便所から、片側の壁に片手をつきながら、危い足取りで帰ってきた酔っ払い

雲を踏むような不安な酔い

酔いが醒めて、砂のように味気ない

ひょうひょうろうろうとして足もとが定まらないくらい酔う

酒の勢いを借りて言い募る

意識が朦朧となるばかりに酔いしれる

疲れと酔いでなかば朦朧としている

適度に疲れた身体に酔いがまわってきてゆき、紙に水がしみてゆくように堅いところをうるおす

芸もなく仕事の話に多弁をふるって飲む酒

立っているのがつらいほど全身に酒が回る

酒の勢いを借りて言いつのる

正体がなくなるほど飲む

みるみる酔いが深まるのが分かるような飲みっぷり

美酒の誘惑に身を任せて存分に酔う

肌寒い夜気が酔った肌を心地よく刺激する

親友のように親しげに酒を飲む二人

（酒に弱い）酒類が彼にもたらすのは感覚の鈍磨でもなく、心地よい忘却でもなく、翌朝の頭痛だけだ

酔っておでこの上半分が赤く染まる

あまりの暑さのせいで、どれだけビールを飲んでも酔わない

「たらいまあ（ただいまー）」

アルコールの酔いには、そのときの気分を増幅させる作用がある。嬉しいときに飲めば嬉しさは倍増し、悲しいときに飲めば悲しみは大きく膨れ上がる。

（目が覚めると、）こめかみが鈍く痙き、意識にうっすらと霞がかかっている。頭のまわりに、鉄の輪でじわじわと締めつけられるような感覚があった。

（二日酔いで昨日のこと覚えていない）どんよりと白濁した意識を抱え

ほどよく酔っている

脱いだり、カラオケが止まらなくなったりの、壮絶な酔っぱらいぶりで数々の武勇伝を残す。

とにかく早く酔っ払ってしまいたい。

酔って、精神をほど良くほぐす

酒を飲みながら、イマジネーションの到来を待ち焦がれる。適度のアルコールを摂取して柔らかくなった脳が、論理の枠を踏みはずした奇想を生むことはよくある。

適量でやめるつもりが、つい酔いつぶれるまで飲む。

酔いがまわってきて、全身を多幸感が満たす。

主婦の酒の飲み方は、うまいから飲むのではなく、憂さを忘れるために飲むという薬理的飲酒が多い。

（酒好きのヘビースモーカー）アルコールを内燃機関にしてモクモク煙を吐く人間ディーゼル車といったところだ。

ろれつのまわらない会話。

（ラリる）おれは、頭の中いっぱいに石綿がびっしり詰まったような感じだ。考えることもできないし、状況把握もできない。　子供の頃、よく体を独楽のように回して、終わった後のふらふらの状態を面白がった。ラリるというのは、あの酩酊がずっと持続しているようなものだ。シンナーの酔いも、それによく似ている。アルコールでは、後におれはぶっ倒れて天井がくるくるまわっているのを何度も見たことがある。

吐いてはまた飲みを繰り返す。

血中アルコール濃度は高い。

三杯目を干した頃に、胃の底の方に、ぽっとバラ色の火がともったような感じがあった。《…略…》胃の中の小さな火が、野火のようにだんだんと燃え広がり、胃全体があたたかくなった。胃はおれの体の中で、猫のように気持ちよさそうなまどろみを始めた。酔うというのは、体が夢を見ることだ。

ほんのりと酔っている。

目をつむっていても、世界はぐるぐる回っているようだ。

目は完全に据わっている。

お酒に飲まれる

忘れるために酒を飲む

酒に酔うと、ものが二重に見える

酔うと手を上げる

アルコールに頭を侵されている

何ともいえない快感が生じる。酔の快感とは別種のリズムのようなものだ。二合で一日、四合で二日、六合で三日、八合で四日、一升で五日。つまり、酒時計のようなものだ。

泥のように酔ってきた。

酒が十分まわって来たので《…略…》吉口弥の坐っているのがふらふら動くように見えるので、あたかも遠いところの雲の上に、普賢菩薩（ふげんぼさつ）が住しているようで

あれからビールをひっきりなしに飲んでいるのに頭はクリアになっている。クリアといっても彼方に雪山の見える高原にいる感じではなく、酔ったまま浅瀬に身を横たえた程度なのだが。

洪水の中に浮んで遠く流されてゆく死骸のように酔っている。

ぽっと点燈したばかりの濃い桃色の酔いが不安を忘れさせてくれる。

酒で頭脳の爛れたようになっている

酒を飲んでいる成人なんて皆な馬鹿なんだ。《…略…》まるで化け猫か狸のようじゃないか

「どぶろく」の酔いが空いている腸の中へ喰い入るようである。

酒に弱いので顔をバクハツするみたいに真赤にして喋っていました。

酔っているあいだの昂奮と誇張が不自然で大きいだけに酔いざめの味気なさは湿った砂を噛みしめるような気もちなのである。

目的もなにもない酔いと云うものは気安くて、多数の友人にとりかこまれたような賑やかなものを身につけてしまう。

秋の夜の空気が気持ちよく、酔いがさめていくような気がした。

よほど酔っ払ったのか、負ぶわれたほうは壊れた操り人形のようにフラフラとしていた。

呂律が怪しい

酔わなきゃ本音を言えない人を信じちゃだめだよ。そういう人は本当の人生を生きていないからね

（二日酔い）天井を見つめていた。　煙草の脂で黄ばんでいる。いや、視界そのものが黄色味掛かっているのかもしれない。《…略…》黄色いレンズを透かして物を見ているような感覚はまだ続いていたし

ぐでんぐでんに酔う

ジェイは僕に顔を洗えと言った。たとえビールを一ケース飲んだって顔さえ洗えば運転できると信じてるんだね。

白人のように白い肌は今真っ赤になっていた。

父はお酒を飲み、いいあんばいにできあがっている

飲むほどに、酔うほどに打ち解けた。

靴を脱ごうとして既に脱いだのに脱いだ足で無い靴をさらに脱ごうとしてるので、何をやってるのか、ややこしい足踏みをしてることになってて

一杯引っかけてスッカリいい心持ちになり

ウイスキーがまわったせいか、何となく倦（だる）いような、睡たいような気持ちになりつつ

慣れない酒に、すこし体温が上がったような気がする。頭にすこしだけ、ぼんやりとした浮遊感がある。

酔ってうるんだ赤い目

酔いつぶれて、突っ伏し、ずっとうなだれている。

赤い臼（うす）のような頭をした漁夫

宿酔（ふつかよい）の青ぶくれにムクンだ顔

片側の壁に片手をつきながら、危い足取りで帰ってきた酔払い

バネ仕掛の人形のようなギクシャクした足取り

真赤な顔をして、歩きながら道の真中を、消防の真似（まね）でもしているように、小便を四方にジャジャやりながら、分らない独言を云って帰って行った。

タラップからタタキ落ちる程酔払う

顔が焼火箸（やけひばし）のようにほてって

酔っぱらいのように管（くだ）を捲（ま）いて

臆病者が酒を飲んで大胆になる

顔中真赤（まっか）にはれ上ってね。いやもう二目（ふため）とは見られないありさまさ

朱泥（しゅでい）を練りかためた人形のようにかたくなって

前後を忘れるほど愉快になれば

次第にからだが暖かになる。眼のふちがぽうっとする。耳がほてる。歌がうたいたくなる。

ビイルを二、三杯飲んでいるうちに、妙に解放せられたような軽さを感じて来たのです。

酔って大胆になっている

前後不覚になりました。お酒を飲んで、こんなに我を失うほど酔った

焼酎の酔い特有の、あのガラスの破片が頭に充満しているような、陰鬱な気分になって来た

焼酎の陰鬱な酔いのために刻一刻、気持が険しくなって来る