秋の夜の空気が気持ちよく、酔いがさめていくような気がした。
滝口 悠生 / 死んでいない者 ページ位置:93% 作品を確認(amazon)
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酒に酔う・酔っ払う
秋の夕方・夜
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前後の文章を含んだ引用
......道を出て、知花は先頭になって歩いていく。後ろの四人は黙ってあとをついていった。知花の足取りはいくらかふらついていて、本人もだいぶ酔っぱらっている自覚はあったが、秋の夜の空気が気持ちよく、酔いがさめていくような気がした。これまであんなにお酒を飲んだことも、こんなに酔っぱらったこともないから、なるほど、酔うっていうのはこういう感じで、酔いざましっていうのはこういう、この冷たい空気......
単語の意味
秋の夜(あきのよ)
秋の夜・・・秋の季節の夜。とくに、秋の夜の長いことをいう。
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酒に酔う・酔っ払うの表現・描写・類語(その他の気分のカテゴリ)の一覧 ランダム5
「どぶろく」の酔いが空いている腸の中へ喰い入るようである。
尾崎 士郎 / 人生劇場 青春篇 amazon
酒で頭脳の爛れたようになっている
徳田 秋声 / 足迹 amazon
酔いは 醒めかけて、少し寒気がし、頭の 芯 が痛んだ。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
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秋の夕方・夜の表現・描写・類語(秋のカテゴリ)の一覧 ランダム5
街の灯がうすい靄(もや)につつまれて、秋の夜風が腸(はらわた)にしみるようだ。
尾崎 士郎 / 人生劇場 青春篇 amazon
十一月目前の空は、五時前なのに静かに夕焼けが迫っている。日のぬくもりを含まない空気が広がり始め、私は冷たくなった手をポケットに入れた。
瀬尾 まいこ「そして、バトンは渡された (文春文庫)」に収録 amazon
秋の夜の空気は清冽な水のように胸にすがすがしい
森田 たま / もめん随筆 amazon
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「その他の気分」カテゴリからランダム5
川底に知らぬ間に砂が厚く積もっているように、(男への)感情が層を深く支度される
大仏 次郎 / 雪崩 (1953年) amazon
「すべて曖々然 として昧々然 たるかたで行くつもりかね」
夏目漱石 / 吾輩は猫である
「秋」カテゴリからランダム5
風に吹かれて私は秋だわ、と思った。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
遠くへ行くさびしい旅人のように、秋の雨が通り過ぎる
佐藤春夫 / 田園の憂鬱 amazon
秋の陽は水のように澄んでいた。
獅子 文六 / 胡椒息子「胡椒息子 (1953年) (角川文庫〈第668〉)」に収録 amazon
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