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不意にカナカナが啼きたてた。夕焼がだんだん妙な風に蒼 ずんで来ている。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:71% 作品を確認(青空文庫)
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夕焼け
秋の夕方・夜
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前後の文章を含んだ引用
......っしゃるに違いない。私はなぜ日本に生れたのだろう。シチリヤ人と云うのがあるそうだ。音楽が大変好きなのだそうだ。私はシチリヤ人がどんな人種なのか見たことがない。 不意にカナカナが啼きたてた。夕焼がだんだん妙な風に蒼 ずんで来ている。 (九月×日) 夜が明けかけて来たけれど、どうにもならない。 昨夜は蒲団を売る事にきめて安心して眠ったのだけれど、こう涼しくては蒲団を売るわけにもゆかない。葛西 善......
単語の意味
妙(みょう)
妙・・・とてもいい。非常に優れている。または、不思議、奇妙なこと(さま)。
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夕焼けの表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
紅に金を混ぜた強烈な色彩
日野啓三 / 抱擁 amazon
夕暮れの光の束が、レンブラント(オランダの画家)の絵のように地上を照らす
五木寛之 / ワルシャワの燕たち amazon
雑木林が黒い塊となって夕焼けの美しさを引き立てる
遠藤周作 / 尺八の音「何でもない話」に収録 amazon
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秋の夕方・夜の表現・描写・類語(秋のカテゴリ)の一覧 ランダム5
秋の夜の空気は清冽な水のように胸にすがすがしい
森田 たま / もめん随筆 amazon
初秋の黄昏は幕の下りるように早く夜に変った。
永井 荷風 / すみだ川 amazon
街の灯がうすい靄(もや)につつまれて、秋の夜風が腸(はらわた)にしみるようだ。
尾崎 士郎 / 人生劇場 青春篇 amazon
(秋の夕方)山と山に狭ばめられた初秋の空も、蕭殺 とした墨いろの中に鬼気をもって、なんともいい難い悽愴
吉川英治 / 銀河まつり
秋になると、星が幾つも流れて行く。
林芙美子 / 新版 放浪記
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「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
闇 の中に聞えるのはただ地虫の長い 嗄れた声だけである。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
夜明のしらしらとした往来が 石油色に光っている
林芙美子 / 新版 放浪記
「秋」カテゴリからランダム5
ようやく紅葉の兆しが見えてきた木々
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
ラウンジの大きな窓からは初秋の雨が見えた。雨はあいかわらず音もなく降りつづき、その奥の方に街の光が様々なメッセージをにじませているのが見えた。ラウンジには客の姿は殆んどなく、湿っぽい沈黙があたりを支配していた。
村上春樹 / 象の消滅「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
桜や若葉が、死魚の浮く池水のように生彩を失う
円地 文子 / 朱を奪うもの amazon
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