ようやく紅葉の兆しが見えてきた木々
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 ページ位置:69% 作品を確認(amazon)
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紅葉
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前後の文章を含んだ引用
......う貧相で、ジジ臭いんですかね? ここは相当がんばってる方ですけど。やっぱり、木を使うせいでしょうかね?」 蒔野がそんな調子で面白おかしく放言するのを、祖父江は、ようやく紅葉の兆しが見えてきた木々をしみじみ眺めて歩きながら、ふん、ふんと目にだけ表情を窺わせて聴いていた。 四十分ほどかけて池の畔のベンチまで辿り着くと、蒔野は祖父江と一緒に腰を下ろして、しば......
単語の意味
兆す・萌す(きざす)
兆す・萌す・・・1.物事が起ころうとしている。心の中にある気持ちや考えが生まれる。
2.草や木が芽を出す。芽生える。
2.草や木が芽を出す。芽生える。
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紅葉の表現・描写・類語(秋のカテゴリ)の一覧 ランダム5
公園はちょうど名前を知らない木々が紅葉していて、葉の先端だけが感じやすそうに赤く色づいて、冷たい秋風に敏感にそよいでいました。
綿矢 りさ / 自然に、とてもスムーズに「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
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「秋」カテゴリからランダム5
ごんごん胡麻 は老婆の蓬髪 のようになって
梶井基次郎 / 冬の日
杉林の前には、数知れぬ蜻蛉の群が流れていた。たんぽぽの綿毛が飛んでいるようだった。
川端 康成 / 雪国 amazon
石だたみの上には鉄屑のようなすずかけの落葉が風に吹きよせられている。
林 芙美子 / 茶色の目「林芙美子全集〈第15巻〉茶色の目 (1952年)」に収録 amazon
遠くへ行くさびしい旅人のように、秋の雨が通り過ぎる
佐藤春夫 / 田園の憂鬱 amazon
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