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上の空・心ここにあらずの表現・描写・類語
(上の空で声が聞こえていない)プールの水底で聞いている声のように、意味をなさない遠いこだまでしかなかった
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
周りを見ているようで見ていない。周りのことがテレビのように、ただ流れていくだけの映像として見えている。
綿矢 りさ / 蹴りたい背中 amazon
(遠くを見る)遠い大陸を見つめる犬のような顔をしながら
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
カーステレオの歌が耳を素通りしてゆく。いつもならカセットを何度も取り替えているはずなのに、一度も取り替えないまま、気がつけば車は相模川を渡ろうとしていた。
乾 くるみ / イニシエーション・ラブ amazon
ぼんやり床 の上ばかり見ていた
芥川龍之介 / 河童 青空文庫
君は漁夫たちとひざをならべて、同じ握り飯を口に運びながら、心だけはまるで異邦人のように隔たってこんなことを思い出す。
有島武郎 / 生まれいずる悩み 青空文庫
その声は僕の耳をすり抜けていくだけだった。別のことを考えていた。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
何をするにも心にもない作り事をしているようだった。
有島武郎 / 或る女(前編) 青空文庫
まわりの形色も物音もぼっとなって夢の中を歩いているよう
岡本かの子 / 巴里祭 青空文庫
女を宙の夢に浮かして群衆の中を歩かした。
岡本かの子 / 母子叙情 青空文庫
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