君は漁夫たちとひざをならべて、同じ握り飯を口に運びながら、心だけはまるで異邦人のように隔たってこんなことを思い出す。
有島武郎 / 生まれいずる悩み ページ位置:56% 作品を確認(青空文庫)
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上の空・心ここにあらず
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前後の文章を含んだ引用
......まれ君が育てられたその土の上に引き上げられた。 「死にはしなかったぞ」 と君は思った。同時に君の目の前は見る見るまっ暗になった。‥‥君はそのあとを知らない。
七
君は漁夫たちとひざをならべて、同じ握り飯を口に運びながら、心だけはまるで異邦人のように隔たってこんなことを思い出す。なんという真剣なそして険しい漁夫の生活だろう。人間というものは、生きるためには、いやでも死のそば近くまで行かなければならないのだ。いわば捨て身になって、こっちか......ここに意味を表示
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周りを見ているようで見ていない。周りのことがテレビのように、ただ流れていくだけの映像として見えている。
綿矢 りさ / 蹴りたい背中 amazon
君は漁夫たちとひざをならべて、同じ握り飯を口に運びながら、心だけはまるで異邦人のように隔たってこんなことを思い出す。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
まわりの形色も物音もぼっとなって夢の中を歩いているよう
岡本かの子 / 巴里祭
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その眼はある一点を凝視めていて、すぐ前の道を通るわたしを空気のように無視していました。
大原 富枝 / ストマイつんぼ (1957年) amazon
酒は好きだがそう強くはない性質らしく、男は赭 い顔に何となく感情を流露 さす声になった。
岡本かの子 / 東海道五十三次
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