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西日がストンと家並みの向こうに落ちると急に冷たい秋風が立つ。空はもう冬の色だ。
阿刀田 高 / サン・ジェルマン伯爵考「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 ページ位置:2% 作品を確認(amazon)
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日の入り・日没
秋の夕方・夜
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前後の文章を含んだ引用
......から」「それで……これから会社のほうへ?」「いえ。帝国ホテルのロビイに。八時から九時くらいまで。よろしく」 私は言葉少なに叔父への伝言を頼んで病舎の外へ出た。 西日がストンと家並みの向こうに落ちると急に冷たい秋風が立つ。空はもう冬の色だ。私はコートの襟を立て駈け足のままタクシー乗り場へ急いだ。 走りながら、ふと、 ──正気だろうか── と、思った。 馬鹿らしいと思わないわけではない。 妻の麗子も......
単語の意味
秋風(あきかぜ・しゅうふう)
西日(にしび)
秋風・・・1.秋になって吹く風。
2.男女間の愛情が冷めて相手が嫌になること。秋風が吹く。
2.男女間の愛情が冷めて相手が嫌になること。秋風が吹く。
西日・・・西に傾いた太陽の光。とくに、真夏の変わらず衰えない夕方の日差しについていう。
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窓の外の風景が次第に蒼ざめた空気のなかへ没してゆく
梶井基次郎 / 冬の日
冬の黄昏が、さあっと黒ずんでいった
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
さっきまで頭上で海面を輝かせていた太陽はすでに水平線まで遠のき、うっすらと赤みを帯びている。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
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十一月目前の空は、五時前なのに静かに夕焼けが迫っている。日のぬくもりを含まない空気が広がり始め、私は冷たくなった手をポケットに入れた。
瀬尾 まいこ「そして、バトンは渡された (文春文庫)」に収録 amazon
ついこないだまではこの時間でも明るかったのに、日の光もひっそりとしている。
瀬尾 まいこ「そして、バトンは渡された (文春文庫)」に収録 amazon
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岡本かの子 / 巴里の秋
庭の柿の実が重たげに枝をしならせる頃
中島 京子「小さいおうち (文春文庫)」に収録 amazon
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夕焼けがビルを染めている。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
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