焼酎の酔い特有の、あのガラスの破片が頭に充満しているような、陰鬱な気分になって来た
太宰治 / 人間失格 ページ位置:80% 作品を確認(青空文庫)
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酒に酔う・酔っ払う
焼酎
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前後の文章を含んだ引用
......これは、ちょっとうまいな。その調子でもう一つ。恥。オントのアント」 「恥知らずさ。流行漫画家上司幾太」 「堀木正雄は?」 この辺から二人だんだん笑えなくなって、焼酎の酔い特有の、あのガラスの破片が頭に充満しているような、陰鬱な気分になって来たのでした。 「生意気言うな。おれはまだお前のように、繩目の恥辱など受けた事が無えんだ」 ぎょっとしました。堀木は内心、自分を、真人間あつかいにしていなかったの......
単語の意味
陰鬱(いんうつ)
陰鬱・・・陰気(=どんよりして)で鬱陶(うっとう)しい(=晴れ晴れしない)さま。気持ちがすっきりしてないさま。気分が重苦しいさま。
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青年はビールの酔いを肩先にあらわしながら、コップの尻でよごれた卓子 にかまわず肱 を立てて、先ほどからほとんど一人で喋 っていた。
梶井基次郎 / ある崖上の感情
かなり酔っていた。歩けない、というほどではないけれど、世の中がきらきらして見える程度には変だった。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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フォーカスの壊れた映写機みたいに、ぼんやりと頭に浮かぶ。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
臆病者が酒を飲んで大胆になる
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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