この表現が分類されたカテゴリ

前後の文章を含んだ引用

......ちはー」　リビングから飛んできた声は和人君だった。持参のおもちゃをカーペットの上に広げて遊んでいる。「こんにちは。今日も元気だねえ」　笑顔で挨拶を返しながら……何かが雪見の心に引っかかった。まどかと一緒に遊んでくれたときにも見たその光景が、ざらりと砂を噛んだような違和感をもたらした。「まどかちゃんは？」和人君が訊く。「ごめんね。今日はね、まどかいないの。また今度連れてくるね」　和人君はちょっとがっかりしたようにでんでん太鼓をいじっている。「......

単語の意味

砂を噛む（すなをかむ）

光景（こうけい）

砂（すな）

砂を噛む・・・まったく面白くない、という意味のたとえ。つまらない。味気ない。ニラを噛む。

光景・・・１．目に前に広がる景色。そこに見える景色や物事のありさま。景色。様子。
２．日の光。

砂・・・岩石が細かくなったもの。岩が徹底的に砕かれたもので有機物が含まれていない。そのため、土（有機物が含まれる）と違って、植物は育ちにくい。砂場や砂漠に雑草が生えにくいのもこのため。