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弦打ちの音が、さながら蝙蝠 の羽音のよう
芥川龍之介 / 偸盗 ページ位置:54% 作品を確認(青空文庫)
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矢を放つ・アーチェリー
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前後の文章を含んだ引用
......もれながら、河原 よもぎの葉を動かす、微風もまるで知らないように、沈々としてふけている。 その時、王城の北、朱雀大路 のはずれにある、羅生門 のほとりには、時ならない弦打ちの音が、さながら蝙蝠 の羽音のように、互いに呼びつ答えつして、あるいは一人、あるいは三人、あるいは五人、あるいは八人、怪しげないでたちをしたものの姿が、次第にどこからか、つどって来た。おぼつかな......
単語の意味
蝙蝠(こうもり)
蝙蝠・・・1.翼手目(よくしゅもく)の哺乳動物の総称。小型で顔はネズミに似ている。昼間は暗いところでぶら下がって休み、暗くなると前足を羽のように広げて飛び、虫を捕らえて食う。中には血を吸う者も。蝠の字が福に通じることから中国では縁起物とされる。
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2.情勢の変化を見てその時々の優勢な側に味方する者をののしっていう言葉。(鳥に似ていて鳥にあらず、獣に似ていて獣にあらずというところから)
3.「こうもりがさ」の略。西洋風の雨傘。洋傘。
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2.情勢の変化を見てその時々の優勢な側に味方する者をののしっていう言葉。(鳥に似ていて鳥にあらず、獣に似ていて獣にあらずというところから)
3.「こうもりがさ」の略。西洋風の雨傘。洋傘。
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矢は乾いた、するどいひびきをたてて空気を裂き
開高健 / 流亡記 amazon
矢音のぶうんという音さえ、蜜蜂の羽音のようにものうい。
福永 武彦 / 草の花 amazon
弦打ちの音が、さながら蝙蝠 の羽音のよう
芥川龍之介 / 偸盗
矢が的板に当るたびに、畳を叩くような音が出るのであった。
上林 暁 / 野「上林暁全集〈第3巻〉小説(3)」に収録 amazon
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クラブを振り上げ、足元のボールめがけて弧を描いて振り下ろす。
滝口 悠生 / 死んでいない者 amazon
薄暗い地下室の中で、玉台に敷きつめられたフェルトの緑色が強く目に沁みた。玉と玉のぶつかり合う音が、玉台のまわりを歩き 廻る二人の足音に重なって、大きく小さく響き合っていた。それは曇り空の下にひろがる長方形の暗い草原の中から、どうにかして逃げだそうとあがいている血塗られた小動物のように見えた。逃げだそうとしては何度も跳ね返され、赤玉によって寄りそわされたり、離ればなれにさせられたりしながら、白い二つの小動物は、全速力で走ったかと思うと突然その場にとどまって息を整えるのである。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
強い日光がゲレンデを銀盤のように光らせ、蟻のように動いているスキーヤーの群れを浮き上がらせる
大仏 次郎 / 雪崩 (1953年) amazon
(革製のゴルフボール)牛皮で球形の袋を作り、その中に羽毛をギュウ詰めにする。ショットをしたとたん縫い目が破れたりすることもあり、そんな時はさながら進水式の薬玉のように空いっぱいに白い羽毛の花が咲いた
阿刀田 高 / ゴルフ事始め「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
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