「遊ぶことしか頭の中にはないのよ。何かを真面目につきつめるとか、向上するなんて考えはゼロなの」 「夏の日のキリギリス」と僕は言った。
村上春樹 / ファミリー・アフェア「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 ページ位置:73% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......とはあまり好きじゃないのよ」と妹が言った。「だから仕事先なんてどこでもよかったの。たまたまそこにコネがあったんで入っただけ」「そのとおり」と僕は力強く同意した。「遊ぶことしか頭の中にはないのよ。何かを真面目につきつめるとか、向上するなんて考えはゼロなの」「夏の日のキリギリス」と僕は言った。「そして真面目に生きている人をはすに見て楽しんでるのよ」「それは違うね」と僕は言った。「他人のことと僕のことは別問題だ。僕は自分の考えに従って定められた熱量を消......
単語の意味
螽斯・蟋蟀(きりぎりす)
螽斯・蟋蟀・・・1.キリギリス科の昆虫。形はイナゴ似。全体的に緑色で長い触角を持つ。雄は「チョンギース」と鳴く。ぎっちょ。
2.蟋蟀(こおろぎ)の古称。
2.蟋蟀(こおろぎ)の古称。
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骨まで浸み 貫 った 放蕩 者
志賀直哉「暗夜行路 (講談社文庫)」に収録 amazon
「遊ぶことしか頭の中にはないのよ。何かを真面目につきつめるとか、向上するなんて考えはゼロなの」 「夏の日のキリギリス」と僕は言った。
村上春樹 / ファミリー・アフェア「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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石のような白々しい顔
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
涙の出るようないいひと
林芙美子 / 新版 放浪記
(心の渇き、誰にでもいいから抱かれたい)あゆみは大きな欠落のようなものを内側に抱えていた。それは地球の果ての砂漠にも似た場所だ。どれほどの水を注いでも、注ぐそばから地底に吸い込まれてしまう。あとには湿り気ひとつ残らない。どのような生命もそこには根づかない。鳥さえその上空を飛ばない。何がそんな荒れ果てたものを彼女の中に作り出したのか(。《…略…》)彼女はその致命的な欠落のまわりを囲うように、自分という人間をこしらえてこなくてはならなかった。作り上げてきた装飾的自我をひとつひとつ剥いでいけば、そのあとに残るのは無の深淵でしかない。それがもたらす激しい乾きでしかない。《…略…》その無は定期的に彼女のもとを訪れてきた。《…略…》そんなとき、彼女は誰でもいい誰かに抱かれないわけにはいかなかった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
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