堪えきれない小さな溜息。指の間で糸を引く粘膜の震えるようす
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 ページ位置:81% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
愛撫(前戯)
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......怒ることすらできずに耳をそばだてた。柔く床に倒れるサユリの肌やそれを押さえつけるスタンの骨のきしみの気配を、扉を一枚隔てた場所で、驚くほど正確に彼は感じ取った。堪えきれない小さな溜息。指の間で糸を引く粘膜の震えるようすなどを。 サユリは声を出さずに吐息を組み合わせてスタンの名を呼ぶだろう。そして、自らの快楽を分け与えるために、彼の縮れた髪の隙間を見つけ、その間に自分の指先を差......
単語の意味
糸を引く(いとをひく)
溜め息・溜息・ため息(ためいき)
溜め息・溜息・ため息・・・気苦労や失望、また、感動したときや緊張がとけたときに、思わず出る大きな息。大息(おおいき・たいそく)。長息(ちょうそく)。
ここに意味を表示
愛撫(前戯)の表現・描写・類語(恋愛のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(服を脱がされる)するりと尻が剥き出しにされる。上半身もたくし上げられて、腕の付け根と首に拘束衣のようにパジャマの上着が絡む。《…略…》脚の下半分と首から上に絡みつくパジャマを、陣治は取り去ろうともしない。惨めなトルソーだ。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
彼の愛撫はわたしを溶かし続けた。自分自身がとろけ、蜂蜜になっていくような感覚にとらわれながら、わたしは喘ぎ声の中に言った。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「恋愛」カテゴリからランダム5
ブラウスの下にある彼女のなめらかな身体を想像すると、口の中が渇いた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
(遠距離恋愛)「もう私になんか電話しないで。私、長距離電話料金に値するような人間じゃないのよ」
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
同じカテゴリの表現一覧
恋愛 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ