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ぼくらはこのように黙々と生を送っていくことができるのだ。手をのばして定められた量の時間をたぐり寄せ、そのままうしろに送っていくことができる。日常的な反復作業として──
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 ページ位置:97% 作品を確認(amazon)
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時間の経過
その他の生活、暮らす
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前後の文章を含んだ引用
......く致命的に失われていても、どれほど大事なものをこの手から簒奪されていても、あるいは外側の一枚の皮膚だけを残してまったくちがった人間に変わり果ててしまっていても、ぼくらはこのように黙々と生を送っていくことができるのだ。手をのばして定められた量の時間をたぐり寄せ、そのままうしろに送っていくことができる。日常的な反復作業として──場合によってはとても手際よく。そう考えるとぼくはひどくうつろな気持ちになった。 彼女はたぶん日本には戻ってきたものの、ぼくに連絡をとることがどうしてもできなかっ......
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時間の経過の表現・描写・類語(時間・スピードのカテゴリ)の一覧 ランダム5
時間の流れをはっきり感じている。今が過ぎ、また今が来、すぐ今が来てまた過ぎていく。
中村文則 / 教団X amazon
緩やかな水の流れのように時が彼の体を通り抜けていく
村上 春樹 / 1973年のピンボール amazon
午後は淀んだ深い川のように静かに流れていった
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
澱みに広がる水の輪のように、緩慢で怠惰な時間が過ぎる
長野 まゆみ / 銀木犀 amazon
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その他の生活、暮らすの表現・描写・類語(暮らし・生活のカテゴリ)の一覧 ランダム5
生活が細い強靭な根をのばす
柴田 翔 / 燕のいる風景 amazon
家庭の危機というものは、台所の天窓にへばりついている守宮(やもり)のようなもの
庄野 潤三 / プールサイド小景・静物 amazon
(同棲生活の批判)生木を裂かれるような反感を覚え
嘉村 礒多 / 業苦 amazon
弥縫(びほう)することもできないほどあまりに支離滅裂な生活
梶井 基次郎 / 檸檬・冬の日―他九篇 (1954年) amazon
カメレオンのように日常生活の表面の色を変える
大仏 次郎 / 雪崩 (1953年) amazon
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「時間・スピード」カテゴリからランダム5
仕事が尻上 りに、目盛りをあげて行った。
小林多喜二 / 蟹工船
「暮らし・生活」カテゴリからランダム5
木部は葉子と別れてから、狂瀾 のような生活に身を任せた。
有島武郎 / 或る女
二人の教員で一室を分け合っている
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
現実という奴は、前へ進んでいるかいないか分からないような長蛇の行列
斎藤 栄 / Nの悲劇 amazon
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