何をしてたんだっけ今日は、と思うともなく思うたびふと純子さんの顔がよぎる。そうするととたんにすごく痛くなる。理屈はなくてただ痛い。目の前が一瞬暗くなる。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 ページ位置:70% 作品を確認(amazon)
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突然さびしさを感じる
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......。 夜道はなにごともなく静まりかえっていて、まるでなにごとも変わりなく一日が眠りにつくように思えた。 しかし、そんなよい気分、何かをすっかり終えて帰る道すがら、何をしてたんだっけ今日は、と思うともなく思うたびふと純子さんの顔がよぎる。そうするととたんにすごく痛くなる。理屈はなくてただ痛い。目の前が一瞬暗くなる。「あっ!」 弟が言って、あわてて私は顔を上げた。 すると弟が見ているほう、まんまえの空の真ん中あたりを長く、すうっと流れ星が流れた。細く光る、真珠のような白だっ......
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「もし摩擦がなかったら」とその本には書いてあった。「自転の遠心力で地球上の何もかもが宇宙に吹き飛ばされてしまうでしょう」と。僕は実にそんな気分だった。《…略…》君がいないと僕は遠心力で宇宙の端っこの方に吹き飛んでいってしまいそうな気がするんだ。お願いだから僕に顔を見せて、僕を何処かにつなぎとめてほしい。現実の世界につなぎとめてほしいんだ。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
身を噛むような孤独
梶井基次郎 / 闇の絵巻
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