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目を閉じるとカップとソーサーがかたかたとふれ合う音が遠い潮騒みたいに聞こえた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 ページ位置:14% 作品を確認(amazon)
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カフェ・喫茶・飲食店
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前後の文章を含んだ引用
......た。喫茶店の天井の小さなスピーカーからは、アストラッド・ジルベルトの古いボサノヴァ・ソングが流れていた。「わたしをアルアンダにつれていって」と彼女は歌っていた。目を閉じるとカップとソーサーがかたかたとふれ合う音が遠い潮騒みたいに聞こえた。アルアンダって、どんなところなのだろう?「まだ眠いの?」「もう眠くない」とぼくは目を開けて言った。「元気?」「元気だよ。春先のモルダウ河みたいに」 すみれは空に......
単語の意味
潮騒(しおさい・しおざい)
潮騒・・・潮が満ちてくるときの、騒ぎ立つ波の音。寄せては返す波の音。
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銀座などとちがって、狭い山ノ手のカフェでは、孤独な客が他所 のテーブルを眺めたりしながら時を費すことはそう自由ではない。
梶井基次郎 / ある崖上の感情
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黒い田を越して法隆寺の伽藍が灰屑のように淡く望まれた。
岡本 かの子 / 落城後の女「岡本かの子全集 (第3巻)」に収録 amazon
(療養所)窓の外には防風の役目を果たす松林が広がっている。密に茂った松林はその療養所を、活気のある現実の世界と隔てる大きな仕切り壁のようにも見えた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
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