ただの布という以外、どんな形容も思いつかなかった。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 ページ位置:48% 作品を確認(amazon)
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布・生地
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......んだ不思議な物を持ってやって来た。それは五十センチくらいの幅の、白くて長い布だった。義兄の母親が丁寧に風呂敷を開けた時、わたしにはそれが何だか全く分らなかった。ただの布という以外、どんな形容も思いつかなかった。 義兄が手に取ってそれを広げてみると、端に犬の形のスタンプが押してあった。耳をピンと立てた利口そうな犬だった。「そういえば今日は、五ヵ月の戌の日でしたね」 姉は......
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