この表現が分類されたカテゴリ

前後の文章を含んだ引用

......堝」に聞き入りながら、眼を前のニス塗りのドアの高い横桟の辺りに据え、何か自分の考えを纏めようとするかのように動かず、じっとしている。暗い影のある顔、四角く見える眼は斜眼の故か、時に白眼勝ちになって不気味な感じを見る人に与えることがある。短い高くない小さい鼻、そして鼻の下の部厚い唇は腐敗した肉のように黒く紅い。陰影の少ない平らな顔を救う頰の深いくぼみ、この男の顔には未だ表情がないのである。何故か......

単語の意味

白眼（はくがん・しろまなこ）

斜眼（しゃがん）

白眼・・・１．眼球の白い部分。
２．冷たい、悪意のこもった目つき。冷淡な、軽蔑した目つき。白い目。晋の阮籍（げんせき）が、好感のもてる人は青眼で迎え、嫌な人は白眼で迎えたという「晋書」阮籍伝の故事より。 ⇔ 青眼（せいがん）。

斜眼・・・１．物を見るとき、両眼が同じ方向を向かず、片一方の視線は合っているが、もう片方の目が違った方向に向くこと。藪睨み（やぶにらみ）。斜視（しゃし）。
２．横目で見ること。