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長年看守を職業にしてきたものに特有のひとの心の奥を信じ切れない疑うような不信の光がぱっと輝き出る。
野間宏 / 第三十六号「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 ページ位置:65% 作品を確認(amazon)
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疑いの目(瞳)
用心深い・警戒心が強い
看守
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前後の文章を含んだ引用
......つけていた。高い鼻は長い顔の真中に長く筋を引き、その下に黒味がかった幅の広い唇があり、下顎がとがっている。そして一皮眼瞼の、少し黄味を帯びた眼の中に、ときどき、長年看守を職業にしてきたものに特有のひとの心の奥を信じ切れない疑うような不信の光がぱっと輝き出る。すると、彼は頭を上げて辺りを見廻すようにする。そして何でもなかったというように再び眼を開いた日誌の頁の上に下す。 それは坂中という看守であった。これは後で解った......
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人馴れぬ獣のように疑い深い眼つき
水上 瀧太郎 / 山の手の子「俤 (百年文庫)」に収録 amazon
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自分の周囲に見えない垣根を張り巡らす
落合 恵子 / 夏草の女たち amazon
心の底にいくまでに、牡蠣の殻のような醜い殻をいくつもつけている男
梅本 育子 / 桃色月夜 amazon
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雪見を見ている彼の視線には、何かの意思がこもっていた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
(青い)瞳の光は冬の湖のように冷たかった
木山捷平 / 河骨 amazon
辰川を見ると、目顔で口火を切るように促していた。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
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片意地の欠点が、家庭生活の中に、電気のコードを引きずっているようなめざわりさで考えられてくる。
林 芙美子 / 茶色の目「林芙美子全集〈第15巻〉茶色の目 (1952年)」に収録 amazon
あまりにも愛想がよすぎて社交だけという印象さえ与える
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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四年の間に、七度も学校をかわって、私には親しい友達が一人も出来なかった。
林芙美子 / 新版 放浪記
男はにわかに赤い旗 をあげて狂気 のようにふりうごかしました。
宮沢賢治 / 銀河鉄道の夜
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