グレーハウンドでも散歩させているようなスーツケース
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 ページ位置:50% 作品を確認(amazon)
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バッグ・かばん
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......安げに雨空を見上げている洋子の姿を認めた。 革のベルトのついた、赤い大きなグローブ・トロッターのスーツケースを携えていた。三谷は、この誰が持っても目立ち過ぎる、グレーハウンドでも散歩させているようなスーツケースが、こんなに自然に嫌味なく似合っている人を、生まれて初めて目にした。 蒔野が言うほどの美人だっただろうかと、あれからよく、たった一度しか会っていない洋子の記憶を......
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バッグ・かばんの表現・描写・類語(服装・身なりのカテゴリ)の一覧 ランダム5
手に提げられたボストンバッグが、爆弾のように思えてならなかった。
浅田次郎 / 角筈にて「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
買い物かごの代わりにでかいバッグ
吉本 ばなな / 新婚さん「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
旅行用のトランクが貝のようにパックリと口をあけている
阿刀田 高 / ナポレオン狂 amazon
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重そうなほど枝に花を咲かせている木蓮の木、ゆっくりと惜しみなく美をふりまいて、香り立つ。幸せの絶頂というよりは悟っているかのように静かな風情が、彼女の美しさにさらに気品を添えていた。
綿矢 りさ / 亜美ちゃんは美人「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
ところ剥げのしたニッケルの大きい金具のついた袋のようなカバン
尾崎 士郎 / 人生劇場 青春篇 amazon
リボンを少し引っ張るだけではらりとほどけそうな儚い印象なのに色は真っ赤な紐パン。
綿矢 りさ / かわいそうだね?「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
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