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(人生の気付き)暗闇 の中で窓がほんのちょっと開いて光が入ってきたような感じだった。ちょっとだけ高くから見るとぐんと角度が変わって映る景色を見たようだった。突然にせまって見えてきたその人生の風景は私の今まで思っていたよりずっと生々しく、雑多で、こわかった。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 ページ位置:12% 作品を確認(amazon)
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人生の気付き/物の見方が変わる
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前後の文章を含んだ引用
......かり目をそらし、ただ家で母を待って生きてきてしまったのだ。この視野では──私は十九にもなって、まだただのひとりぼっちのカギっ子のままではないか──びっくりした。暗闇の中で窓がほんのちょっと開いて光が入ってきたような感じだった。ちょっとだけ高くから見るとぐんと角度が変わって映る景色を見たようだった。突然にせまって見えてきたその人生の風景は私の今まで思っていたよりずっと生々しく、雑多で、こわかった。でも目をそらしたくはなかった。それはなんとなく打ちひしがれるようないやな感じではあったが、確かに「未来」に続く感じだった。 なんだかわからないけど、なにかが変わ......
単語の意味
景色(けしき)
風景(ふうけい)
暗闇(くらやみ)
景色・・・風景。眺め。とくに、自然の眺め。
風景・・・自然の景色。目の前に広がる眺め。その場の情景。
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