背中にも不機嫌さがにじみ出ていた。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 ページ位置：80% 作品を確認（amazon）
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不機嫌・へそを曲げる
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前後の文章を含んだ引用
......ころだった。帰る方向は間違えていないが、車の往来など気にせず道の真ん中をずんずん進み、信号も無視しかねない勢いだった。これほどの早足で彼が歩けるとは驚きだった。背中にも不機嫌さがにじみ出ていた。「ちょっと待って下さい」 大きな声を出して呼び止めようとしたが、通行人に怪訝な顔をされるだけだった。真夏の日差しが照りつけ、めまいがしそうなほど暑かった。 だん......
単語の意味
背中（せなか）
背中・・・背の中央。背骨のあたり。動物の胴体の背骨のある側。胸や腹と反対の面で、両肩の間から腰のあたりまでの部分。背（せ）。背面。
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