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ああこんなにも生きる事はむずかしいものなのか……私は身も心も困憊 しきっている。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:24% 作品を確認(青空文庫)
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生きづらい・世間に馴染めない
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前後の文章を含んだ引用
......い思い出ばかりなり。いっそ京都か大阪で暮してみようかと思う……。天保山 の安宿の二階で、何時 までも鳴いている猫の声を寂しく聞きながら、私は呆 んやり寝そべっていた。ああこんなにも生きる事はむずかしいものなのか……私は身も心も困憊 しきっている。潮臭い蒲団はまるで、魚の腸のようにズルズルに汚れていた。風が海を叩いて、波音が高い。 からっぽの女は私でございます。……生きてゆく才もなければ、生きてゆく富もな......
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他人に相談をしたり、弱音を吐いたりするのにも、コツがいるのだと、今回はじめて分かった。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
よく自殺もせず、発狂もせず、政党を論じ、絶望せず、屈せず生活のたたかいを続けて行ける
太宰治 / 人間失格
ああこんなにも生きる事はむずかしいものなのか……私は身も心も困憊 しきっている。
林芙美子 / 新版 放浪記
自ら好んで自分の廻りに夢想と孤独との壁を置く
福永 武彦 / 草の花 amazon
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身重になった妻を嘗(な)めるようにいたわる
菊池 寛 / 俊寛 amazon
家の中には今までに感じなかったような空気が漂い始めている。疎外感にも似た、何となく遠巻きに見られているようなよそよそしい気配が雪見を包んでいる。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
男の皮を着たこの好色の野獣
有島武郎 / 或る女
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