遠い昔の記憶のように朧 げ
芥川龍之介 / 袈裟と盛遠 ページ位置:77% 作品を確認(青空文庫)
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曖昧・はっきりしない
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前後の文章を含んだ引用
......らいを病んだ犬のように、憎まれながらも虐 まれていると云う事が、何よりも私には苦しかった。そうしてそれから私は一体何をしていたのであろう。今になって考えると、それも遠い昔の記憶のように朧 げにしかわからない。ただ、すすり上げて泣いている間に、あの人の口髭 が私の耳にさわったと思うと、熱い息と一しょに低い声で、「渡 を殺そうではないか。」と云う語 が、囁 か......
単語の意味
朧げ(おぼろげ)
朧げ・・・ボーっとしてはっきりしない。不確かなさま。
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光線の当て方によって次々に色彩を変えていく多面体の鉱石のように、つかみどころがない
小林久三 / わが子は殺人者 amazon
フォーカスの壊れた映写機みたいに、ぼんやりと頭に浮かぶ。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
深海のたった一匹の魚をつろうとしているほどあいまいなもの
円地 文子 / 女坂 amazon
春の夜の朦朧たる月影を見るように、そこはかとなき終りを告げた
舟橋 聖一 / 白薊 amazon
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お喜乃はもう涙ぐんでいる。 いかに、温かさに、飢えているかがわかる。
吉川英治 / 治郎吉格子
若年のころに勝ち得た名誉は、年齢とともに大きくなる
新渡戸稲造 訳:岬龍一郎「いま、拠って立つべき“日本の精神” 武士道 (PHP文庫)」に収録 amazon
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