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水入れから水を注ぎ、墨を真直ぐに立てて静かに動かし、筆を浸す。そんな一つ一つの仕草が間のびするくらいゆったりとしていて、厳かな儀式めいている。
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 ページ位置:8% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......なきものぞ。──父は毎週土曜日の午後、経典をめくりながら墨をすり、長い時間かけてこの『今週のみ教え』を書く。父の硯箱は、墨のにおいがしみ込んでとても古びている。水入れから水を注ぎ、墨を真直ぐに立てて静かに動かし、筆を浸す。そんな一つ一つの仕草が間のびするくらいゆったりとしていて、厳かな儀式めいている。わたしはいつもその厳かさを壊さないように、忍び足で父の部屋の前を通り過ぎる。 蛍光灯に集まった小さな虫が、何匹か父の字の間を這い回っている。 いつの間にか夕暮れ......
単語の意味
厳か(おごそか)
厳か・・・普段とは違うきちんとした雰囲気で、近寄りにくいさま。静かで落ちついていて、真剣にならずにいられない雰囲気があるさま。ふざけてはいけないような雰囲気。
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(素数)1と自分自身以外では割り切れない、一見頑固者風の数字
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
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