越前の荒海と逆巻く牡丹雪
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 ページ位置:48% 作品を確認(amazon)
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吹雪・暴風雪
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前後の文章を含んだ引用
......いかという思いに浸る。千代は折にふれ、あの越前岬での会話を思い出す。「越前岬に行きたいて言うたがでないがか」「なァん、越前に行きたいて言うたがやちゃ」 そして、越前の荒海と逆巻く牡丹雪の中から漂うかすかな三味線の音を、互いの耳が聞きとっていたことを思うのである。 雨が降って来て、濡れた顔に桜の花弁がへばりついた。赤みのまったくない薄汚れた花で......
単語の意味
牡丹雪(ぼたんゆき)
牡丹雪・・・大きめの雪の粒。ぼたんの花びらみたいな大きな雪片。雪の結晶がたくさん集まってできる。
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吹雪・暴風雪の表現・描写・類語(雪・霜・あられのカテゴリ)の一覧 ランダム5
吹雪が、土間の中へ、斜めに、白い光の縞を投げこんで、妖しげなすすり泣きを吹き攫 った。
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
吹雪は、まだ、二人の姿を消してしまうほど荒れていた
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
有島武郎 / 生まれいずる悩み
ガラス窓の外で、雪が唸り始めた。
浅田次郎 / 鉄道員(ぽっぽや)「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
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「雪・霜・あられ」カテゴリからランダム5
花びらのような牡丹雪が舞っている
田宮 虎彦 / 銀心中 (1961年) amazon
凝固するような霜の夜が蒼ざめてくる
本庄 陸男 / 石狩川 amazon
雪にぬれた家々の甍(いらか)から、陽炎のように水蒸気がゆらゆらと長閑(のどか)に立ち上る
長与 善郎 / 青銅の基督 amazon
雪に吸いとられた音という音が、そこらに潜んででもいるかのような静けさ
飯田 栄彦 / 昔、そこに森があった amazon
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