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所々が薄くなって日に透かして見ると裏からつぎを当てた針の目が見える。主人の服装には師走 も正月もない。ふだん着も余所 ゆきもない。
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:5% 作品を確認(青空文庫)
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服装や身なりが汚い
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前後の文章を含んだ引用
......と思い切って立つ。やはり黒木綿の紋付羽織に、兄の紀念 とかいう二十年来着古 るした結城紬 の綿入を着たままである。いくら結城紬が丈夫だって、こう着つづけではたまらない。所々が薄くなって日に透かして見ると裏からつぎを当てた針の目が見える。主人の服装には師走 も正月もない。ふだん着も余所 ゆきもない。出るときは懐手 をしてぶらりと出る。ほかに着る物がないからか、有っても面倒だから着換えないのか、吾輩には分らぬ。ただしこれだけは失恋のためとも思われない。 両人 ......
単語の意味
正月(しょうがつ)
師走(しわす)
正月・・・1年の最初の月。1月。睦月(睦月)。とくに、新年の祝いをする期間の三が日、あるいは松の内(現在は普通7日まで) をいうことが多
い。
い。
師走・・・陰暦もしくは、大陽暦の12月の異名。諸説ある由来の中でよく言われるのが、年末である12月は、師匠の僧がお経をあげるために、忙しく東西を馳(は)せる月であるというもの。また、一年の最後で今年のうちにやるべき事は、全部やりとげる月と言う意味で「為果つ(しはつ)」が元になっている、とも。極月。臘月。
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それがすみれだということが、最初見たときにはわからなかった。彼女はスタイルを一新していたからだ。
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目の前の床を何回もずるずるとひきずられて通ってゆく、花嫁のドレスのすそばっかり見ていた。たくさんのビーズが輝き、細かい 刺 繡 がしてあって、とてもきれいだったのだ。
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