自分でも驚くほど長い時間、マンボウをぼんやり見ていた。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:80% 作品を確認(amazon)
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ぼんやり・朦朧・ボーっとする
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前後の文章を含んだ引用
......れどめくらめっぽうだ。 私はよく一人でずっと、マンボウの水槽の前に立った。水族館をざっと見て、あざらしも見て、そしてマンボウのところに最後たどりつくと嬉しくて、自分でも驚くほど長い時間、マンボウをぼんやり見ていた。 だから懐かしかった。 こんなに暖かい空の下、竜一郎と一緒にここに来る日があるとは、あの頃思ってもみなかった。 マンボウは白く、ゆっくりと泳いでいた。前と少しも......
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黒板の横の壁のカレンダーが窓から吹き込んでくる風にぱらぱらめくられているのを、机に頬杖を突いてぼんやり眺めているうちに
三浦哲郎 / ユタとふしぎな仲間たち amazon
声低く濃霧のかなたでせせら笑われているように朦朧とする
開高 健 / 地球はグラスのふちを回る amazon
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酔いの残っていることで逆にいっそう視力の深まっているような目
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
「何しゃべっても気持ちいいよな。酔っぱらってんのかな。」
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
スイッチを入れられたかのように、おかしなほどきれいに眠気が飛ぶ
宮部 みゆき / とり残されて amazon
「何も考えていない。」と彼は即座に打ち消していたが、彼の口調は決して否定的なものではなく、むしろ、それを認めていることを示すようなものであった。
野間 宏 / 顔の中の赤い月「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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