TOP > 人物表現 > 心の交流・意思の疎通 > 狼煙(のろし)
細い野火は上が 折 釘 のように曲って、回転する磁石の針のように揺れていた。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 ページ位置:88% 作品を確認(amazon)
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狼煙(のろし)
けむり
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前後の文章を含んだ引用
......生きていないと誰がいえる。私は誰も信じないが、私自身だけは信じているのである。 一つの幅の広い野火の映像は、その下部に焔の舌を見せて、盛んに立ち騰っていた。別の細い野火は上が折釘のように曲って、回転する磁石の針のように揺れていた。それは殆んど、意のままに変形し得るように思われた。 しかし奇妙なのは、その野火の映像に燃焼物の映像が伴っていることである。焔を含んだ煙の下か、折釘のような煙の下......
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音は聞こえずに烽火 の火花は間を置いて怪火のようにはるかの空にぱっと咲いてはすぐ散って行く。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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チョコレート色の、アトリエの煙
林芙美子 / 新版 放浪記
切燈台の油が鳴る。赤い真綿のやうな火が、ゆらゆらする。
芥川龍之介 / 芋粥
煙が薄(すすき)の穂のようにたなびく
福永 武彦 / 草の花 amazon
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「渡辺さん、相手したってんか」 若い男は、そうおだやかにつぶやいたが、渡辺という玉突き師の 采配 を握っているらしく、言葉のどこかに命じるような強い響きがあった。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
断片的な真実をうまく組み合わせきちっと整合させる
小林久三 / わが子は殺人者 amazon
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