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彼ら二人とはいっしょでなかった。安田は横須賀線の電車で去ったのだ。ここにも彼の不在の証明がある。のみならず、安田は、その翌晩にもそのつぎの晩も、「小雪」に遊びに来て姿を見せている。何か念を押しているようなやり方ではないか。
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:62% 作品を確認(amazon)
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不審・疑う・信用できない
胡散臭い(うさんくさい)
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前後の文章を含んだ引用
......にも自分が第三者の立場に立っていると言いたげである。じっさい、「小雪」の女中たちは、佐山とお時とが《あさかぜ》の列車に乗っているのを見たが、安田は情死に出発する彼ら二人とはいっしょでなかった。安田は横須賀線の電車で去ったのだ。ここにも彼の不在の証明がある。のみならず、安田は、その翌晩にもそのつぎの晩も、「小雪」に遊びに来て姿を見せている。何か念を押しているようなやり方ではないか。 四分間の偶然の目撃は、もはや、偶然でなく、必然であった。安田の作った必然である。札幌駅の河西も、東京駅の女中も、安田に作られた目撃者である。安田自身がこの情死......
単語の意味
小雪(しょうせつ)
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵(すがた)
小雪・・・二十四節気の一つ。冬だが、雪がまだそれほどでないころ。太陽暦で11月22、23日ごろ。北風が強くなる時期である。
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵・・・1.身体の形。からだつき。人のからだの格好。衣服をつけた外見のようす。
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
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灰色を帯びた疑いが脳裏をかすめた。
阿刀田 高 / 裏側「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
疑問が、沼に浮かんでくるどす汚い水泡のように、意識に浮かび上がってくる
遠藤 周作 / 沈黙 amazon
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普段、街中で僕に話しかけてくるのは警察か売人が圧倒的に多かった。
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 amazon
他人の見ている夢の内容を、外 から見て云い当てるなぞいう事は、魔法使いよりほかに出来る筈がない
夢野久作 / ドグラ・マグラ
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吹かれたように一飛び横へ飛びのいた。
横光利一 / 日輪
暗い疑惑の雲を、お互い胸に宿したことは無かった。
太宰治 / 走れメロス
さっきまでいい調子で物事を制していた心臓は体中の皮膚の裏をいやな音をたてて走り回るので、女はのんきなしましまを渡り終えるまでに何度か立ち止まらなければならなかった。
川上 未映子 / あなたたちの恋愛は瀕死「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
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絵にかいたようにハッキリと
安岡 章太郎 / 海辺の光景 amazon
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