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樹には大きな烏たちが羽ばたきながら 嗄れた声で鳴き、その声と蛙の声とが一緒になって、暗い合唱をくりひろげていた。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:45% 作品を確認(amazon)
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烏(カラス)
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前後の文章を含んだ引用
......つくってその百姓にうなずいた。 今朝来た道を通りすぎた。司祭は、蛙の声の拡がる畠の真中にそびえている大きな樹木をくぼんだ眼で見つめる。この樹木には見憶えがある。樹には大きな烏たちが羽ばたきながら嗄れた声で鳴き、その声と蛙の声とが一緒になって、暗い合唱をくりひろげていた。 部落に入るとあちこちの家から白い煙が流れている。蚊柱を追い払っているのである。下帯一つの男が、子供をだきながら立っていた。彼は司祭を見ると、馬鹿のように口をあ......
単語の意味
嗄れる(しゃがれる・しわがれる・かれる)
鴉・烏(からす)
蛙・蛤・蝦(かえる・かいる)
嗄れる・・・かすれる。声に潤いがなくカサカサしている。
鴉・烏・・・カラス科カラス属およびそれに近縁の鳥の総称。人家近くの森に住む、雑食性の利口な鳥。雌雄ともに全身、光沢のある黒。日本では主に嘴太烏(ハシブトガラス)と嘴細烏(ハシボソガラス)の2種。古来より人との関わりが深く、熊野の神の使いとして知られ、また、その姿や鳴き声は不吉の象徴とされるなど、信仰や迷信が多い。
蛙・蛤・蝦・・・両生類の一種。よく跳ねて、よく泳ぐ。体は短くて、首はなく胴と頭が連続しており、尾はない。後ろ足は大きくて、指には水かきがある。皮膚は湿り、色は多彩、種によっては変色する。変態し、幼生はオタマジャクシ。人間生活に身近な存在で、雨や田の神とする地域もあるなど伝承や俗信が多い。「かいる」は「かえる」の訛り。
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烏(カラス)の表現・描写・類語(鳥類のカテゴリ)の一覧 ランダム5
烏 の群れが しわがれた声をあげて舞っています。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
足元にカラスが舞い降りて、如月を何か言いたげな目つきで見上げていた。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)」に収録 amazon
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夜鷹 が 堅い木を打ち合すような 烈しい 響きをたてて鳴き始めた。
志賀 直哉 / 焚火「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 amazon
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